2010817 ランダム
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第21話 家族

第21話 家族

これは、龍和尚とナーマオウが第3新東京市に来て間もない頃のお話。

「と、言う訳で、今夜は歓迎会を開く!」

「何の歓迎会ですか?」

「無論ワシ!!と、ついでのおまけにナーマオウの歓迎会や!!」

「和尚、本当にずっとここに住むんですか?羅漢寺はどうするんです?」

「あかんねん!今、久しぶりに管長と二人で修行せなあかんからヤバいねん!」

「なにがヤバいんですか?」

「シーンジ、察してあげなサーイ。龍和尚は、寺の外では無敵のジャイアンでも、羅漢寺の中ではイジメられっ子ののび太君なのデース。」

「やかましいわ!誰がイジメられっ子や!!」

「あ、管長?」

「す、す、す、す、すんまへん!!逃げたんちゃいますねん!!
ちょ~っとシンジについててやりたかっただけですねん!
管長とマンツーマンで1時間×24ラウンドのスパーリングしてたら殺される思て!!
いや、決して逃げたわけとちゅんですうううう!!!!」

「ウソですよ。」

「いや、決してうちょやなくて・・・・・。なんやとおおおおお!!!」

「あ、管長?」

「す、す、す、すんまへーーーーーん!!!!!って、何度も引っかかるかい!!!」

「引っかかってるじゃないですか。」

「これは、ベタなボケやねん!ほっとけ!!」

「シーンジ、オッサンはほっといて夕ご飯の買い出しに行って下サ~イ。レイ、あなたもお手伝いするのです。わかりマシたね。」

「はい。」「分かりました。」

「ちょっとマテ!一人でボケてたワシの立場はどうなるんや?」

「気を付ケテ、行っテ来るのデスよ。」

「行こうか、綾波。」

「分かったわ。」

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「・・・・・・・・・・・・・・・・、行ったか?」

「ハイ。」

「まったく、手の掛かるヤツやで、こうでもせんと恥ずかしがって二人で行きよらんからな!」

「デハ、あとは、若い二人にマカせるとして・・。」

「早速、あとつけるぞ!用意せえ、ナーマオウ!!」

「二人っきりにシテあげるのでは無かったのデスか?」

「二人っきりにして、覗くんやんけ!そう言うとったやろ!!」

「アナタという人は・・・・。」

「なんや、ナーマオウ。行かんのやったらワシ一人でも行くでえ!」

「待ちなサイ。こんなコトも有ロウかと、二人の服には隠しカメラと高感度マイクが仕込んでありマス。」

「なにーーーーーー!!そんなモン仕込んで子供の裸を隠し撮りする気か!!!
ホンマに外道やのお、お前は!!」

「裸なンカ撮りまセンよ、お互イノ表情ガ映るだけデス。」

「表情なんか撮ってどないすんねん!!!!!
・・・・・・・・、いや分かった。今日のところはそれで勘弁しといたろ!
早よ見な、オモロイところ、見逃すからな!」

「大丈夫デス。リアルタイムでHDDレコーダーに録画してイますカラ、最初から追いかけ再生できマース。」

「おお!こう言うときだけは、ホンマ凄いな、自分!天才やわ!!」

こんな会話がなされているとはつゆ知らず、一生懸命レイに話しかけようとするシンジ君でしたとさ。

 続く


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